双極性障害(躁うつ病)の7~9割の人は うつ病の時期が一番多かったのです。
(Ⅰ型で約7割、Ⅱ型では約9割がうつ病相でした。)
双極性障害(躁うつ病)の人は 躁状態のイメージが大きいと思いますが、殆どうつ状態で時々躁状態になる、そして躁状態は長くは続かずその反動で深いうつ状態に入ってしまうのが現実なのです。
うつ病、うつ状態の時の治療薬はSSRIやSNRI NaSSAなどの抗うつ薬が中心ですが、双極性障害(躁うつ病)の時のうつ状態は、SSRIやSNRI、NaSSAは出来るだけ控えて、ムードスタビライザー(気分安定薬)を中心とした薬物療法を使用するのです。
抗てんかん薬としても使用されているお薬、テグレトールやデパケン、リボトリール、ラミクタールなどや炭酸リチウム(リーマス)などです。
ちょっと専門的になりますが、双極性障害関連因子として
1.抗うつ薬による躁転、2.抑うつ性混合状態、3.過去1年間に2回以上の病相回数、4.大うつ病エピソードの初発年齢が25歳未満、5.自殺企図歴が 双極性障害関連因子として同定されています。
うつ状態と見えてもうつ病でなくて、双極性障害(躁うつ病)のこともあります。
やはり専門医での診断治療が必要だと思います。
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